子どもを放射能汚染食品から守る

H23年8月時点での食物に含まれる放射性ヨウ素の悪影響は考えなくてもよい

福島第一原発の水素爆発から約5ヶ月経ちました。この記事では、現時点における放射性ヨウ素の影響について考えてみたいと思います。

事故直後の放射能汚染は、フォールアウトによるものでした。フォールアウトとは事故や核実験などで飛散し、降り注ぐことです。葉もの野菜は、葉を食べるので除染率が低くく、高濃度汚染されたものは出荷停止になりました。

当時植えられていたものはすでに収穫もしくは放置して枯れていると思われますので、現在ではフォールアウトによる汚染は考えなくてもいいと思います(ただし、いまだに毎日少しずつ放出されていますので、福島近辺のものはフォールアウトの影響も考える必要があります)。

いま出回っている葉もの野菜は、フォールアウトの影響よりも、土壌に含まれていた放射性物質の影響を考える必要があります。その大部分は放射性セシウムによるもので、それ以外はストロンチウムなどです。事故直後に問題になった、放射性ヨウ素の悪影響(甲状腺被曝による癌)は考える必要はほとんどないでしょう。

放射性ヨウ素の代表格であるヨウ素131の半減期は8.06日です。この記事を書いている8月16日は3月の事故から約5ヶ月が過ぎました。ひと月を30日とすると、約150日経過しています。

半減期を何サイクル迎えたかといいますと、150日÷8.06日≒19サイクルです。
半減期は1/2になる期間ですから、現時点で
1/(2の19乗)=1/262144の分量になっているということです。

このことを考えると、食物に含まれる放射性ヨウ素の影響は無視できると思います。関西でも浄水場などから放射性ヨウ素が検出されていますが、ほとんどが医療用によるもので、原発事故のものとは考えにくいです。

まだ放射性物質の放出は止まりませんが(福島第一原発周辺に放射性ヨウ素も飛散しているでしょうが)、新たな爆発的事故が起こらない限りは、放射性ヨウ素の影響を考えなくてもいいと思われます。

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